後部座席のシートベルト着用率がいまだに低い理由

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2016年1月15日に軽井沢の国道バイパスから大型バスが転落しスキー客ら14人が死亡した事故が起きました。今回起きた事故では死傷者の多くは車外に放り出され、バスの下敷きになっていたそうです。

乗客によると運転手からシートベルトを着用するように注意は受けておらず「シートベルトを着用していない乗客がほとんどだった」と証言していました。

乗客のほとんどがシートベルトを着用していなったとするとそれが被害を拡大する原因となった可能性もあります。

ではなぜ今回事故に見舞われた乗客の多くはシートベルトを着用していなかったのでしょうか?

後部座席のシートベルト着用率は3割程度

日本では2007年に道路交通法が改正され2008年6月以降、後部座席のシートベルト着用が義務化されましたが、2014年に実施された警察庁とJAFの合同による「シートベルト着用状況全国調査」では一般道における運転者のシートベルト着用率が98.2%なのに対して後部座席のシートベルト着用率は35.1%にとどまっています。

後部座席でシートベルトを着用している人は3人に1人と法律が改正したにも関わらず以前低い数値となっています。

シートベルト着用の有無による致死率の違い

ではシートベルトの有無による致死率の違いはどれぐらいあるのでしょうか?

2010年中に起きた交通事故による後部座席でのシートベルト非着用の死亡率は着用時に比べ約3.5倍も高くなったそうです。

もしもシートベルトを着用せずに時速40kmで壁などに車が衝突するとビルの3階から落下した衝撃とほぼ同じになります。

またシートベルト非着用の場合、衝突時にそのまま車外に放り出される可能性もあります。


時速100kmの衝撃~シートベルト啓発~(道警本部)

シートベルトを着用しない理由とは

公益財団法人交通事故総合分析センターの調査によると後部座席でシートベルトを着用しない理由として最も多かったのは「習慣化していない」で次に、「面倒・窮屈だから」という理由でした。

後部座席のシートベルト着用が義務化されてから9年ほど経っていながらシートベルトの着用が習慣化されていないのは大きな問題です。

おそらく多くの方がシートベルト非着用の危険性を正しく理解していないことが原因と考えられます。

今回軽井沢で起きた大型バスの転落事故でも全員がシートベルトを着用していればここまで被害は拡大しなかったかもしれません。

今後シートベルトの着用率を上げるために必要なこと

今後、後部座席のシートベルト着用率を上げるためには運転手や同乗者がシートベルトの着用を促したり、シートベルト非着用だとどれほど危険性があるのか知ってもらうことが大切だと思います。

また現在の道路交通法では後部座席のシートベルト非着用における罰則は高速道路のみとなっており、一般道では注意のみとなっています。

将来的に後部座席のシートベルト着用率が改善されなければ現在よりも罰則を厳しくする必要があると私は思います。