パンクやヘビメタのライブに行くと、とてつもない大音量で演奏するため、耳がおかしくなった経験がある人も多いと思います。
私も年に数回ライブに行きますが、ライブ中は大音量の音楽が流れているので家に帰った後でも耳鳴りが止まないことも何回かありました。
症状としては耳がキーンとしたり、テレビの音が聞こえにくくなったりします。
幸い私の場合は、翌日には耳鳴りも無くなり、元通りになっていたので大事に至ることはありませんでしたが、私の知り合いはライブ後に難聴になってしまい、病院に通院したという人もいました。
増えているライブ難聴
実は最近、ライブ難聴と呼ばれるライブ後に耳が聞こえづらくなる症状に悩まされている人が増えているのはご存知でしょうか。
音楽ライブなどで長時間大音量を聞き続けると内耳の蝸牛にある「有毛細胞」という感覚神経が傷ついてしまいます。
有毛細胞は一度傷つくと再生することはできないので耳が聞こえなくなってしまいます。
比較的軽度の損傷であれば回復する可能性もありますが、完全に細胞が死んでしまうと戻ることはもうありません。
特に何度もライブに行っている方は大音量で聴く時間が長ければ長いほど難聴になるリスクが高まるため、何も対策をしないままでいると日常生活にも支障をきたすほど影響が出る可能性があります。
ライブ後に耳の異変を感じたら
ライブから数日間、耳鳴りがしたり、音が聞こえにくいと感じたら早めに医師の診察を受けるようにしましょう。
軽症であれば病院に行かなくても回復しますが、難聴はできるだけ早く治療を開始した方が治る可能性が高いと言われています。
放っておくとどんどん治癒できる可能性は低くなります。治療法としては軽症の場合、ビタミン剤、ステロイド、血流改善剤などの薬が処方されることが多いです。
重症の場合、入院することもあり、高気圧酸素療法やブロック注射で治療を行います。
耳を守るには耳栓を装着すること
ライブでの難聴を予防するのに最適は方法は耳栓を使用することです。耳栓を装着すれば聞こえてくる音量は小さくできるため、耳を大音量から守ってくれます。
耳栓は耳の穴を塞ぐことで音を遮音してくれるため、頻繁にライブに行かれる方は耳栓を使用するのがおすすめです。
耳栓を装着するのとしないのでは難聴になるリスクが全く変わってくるため、長く音楽を楽しみたいなら耳栓を装着するべきです。
特にスピーカーの近くの座席の場合、かなり大音量が聞こえるため、耳栓無しでは耳への負担が大きすぎます。
耳栓を装着するのはアーティストに失礼だし、耳栓をすることに抵抗がある人もいるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。
耳の事を考えれば耳栓を装着した方が良いですし、演奏者でも耳栓を装着している方も多いです。
ライブ専用の耳栓であれば音質を保ったまま音量だけを小さくしてくれるため、問題なく音楽を楽しむことができます。
そこで今回はライブ専用のおすすめの耳栓をいくつか紹介したいと思います。
ライブ用耳栓と普通の耳栓の違い
ライブの音量を下げるだけなら普通の耳栓を装着すれば良いじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、いわゆるスポンジ製の耳栓だと遮音性が高すぎるため、本来の音質を維持したまま音楽を聴くことができません。
これがライブ用耳栓であれば、本来の音質を維持したまま、丁度良い音量で聞こえるようになるため、耳栓を付けた状態でも音楽を楽しむことが可能です。
耳を守りつつ音楽も楽しむように開発されたのがライブ用耳栓なのです。
ライブ用耳栓の選び方
適度な遮音性
ライブ用耳栓の難しい所は、普通の耳栓とは違い遮音性が高ければ良いという訳ではありません。あくまでもライブにより難聴を予防するための物なので、適度に音量を抑えてくれる耳栓を付ける必要があります。
ライブの音質が変化しない耳栓
ライブの音楽を楽しむにはライブの音質を変化させない耳栓を付ける必要があります。睡眠時などに使用する耳栓は騒音を遮断することを考えて作られているため、それをライブで付けると音が籠ってしまい、純粋に音楽を楽しむことができません。
ですから耳栓を選ぶ際は必ずライブ用の耳栓を選ぶようにしましょう。
長時間の使用でも痛くならない
音楽ライブだと長時間耳栓を装着する必要があるので、長時間装着しても耳が痛くなりにくい耳栓がライブには適しています。
ライブ用耳栓は耳のサイズに合わせてイヤーピースのサイズがいくつか用意されているので自分の耳に合うイヤーピースを付けるのがおすすめです。
おすすめのライブ専用耳栓
ライブで使用する耳栓は普通の耳栓だと音が籠りすぎて聞こえづらいため、ライブ専用の耳栓を使用するのがおすすめです。
ケースもコンパクトで持ち運びしやすいので、ライブ会場でも安心です。
CRESCENDO ライブ用 イヤー プロテクター
Amazonで一番人気のライブ用耳栓「CRESCENDOイヤー
イヤーピースは大小2種類用意されていて、水洗いもできるため、非常に衛生的です。
肝心の遮音性については本来の音質を維持したまま、全体的なボリュームを下げているような感覚のため、耳栓を装着したことで音質が変化するようなこともありません。
装着感も悪くないため違和感なく使用することができます。
これを付けるのと付けないのではかなり耳に掛かる負担が違うのでライブ後の疲労感もかなり違います。
価格も2000円以下で購入できるのでお買い得だと思います。
Safe Ears 音楽用イヤープロテクター Thunderplugs
オランダ製のイヤープロテクターで価格は1500円ほどとCRESCENDOよりも少し割安です。
装着感も悪くなく、音質を変化させないまま、音量だけを下げてくれるので十分に音を楽しむことができます。
EarPeace イアーピース
音質はそのままに全体の音量を低下させるため、臨場感を損なうことなく音楽や会話等必要な音はクリアに聞き取ることが出来ます。
シリコン素材でフィット感にも優れ、色が肌色に近いのであまり目立たないのも助かります。
EarPeace HD
2種類のフィルターを交換できるため、場面に応じて遮音性をコントロール可能です。素材も柔らかめで長時間装着していても耳があまり痛くなりません。
音質も自然なままで音量を低下できるので臨場感はそのままです。
まとめ
ライブ好きな方は普通の人よりも耳に負担が掛かりやすい生活をしているので耳のことも考えて今のうちから耳栓を使用するようにしましょう。
私もライブ用耳栓を装着するようになってからは、ライブ後に耳が聞こえづらくなることも無くなりました。
もし何も対策せずに、難聴になってしまい、音楽が楽しめなくなったらとてもショックです。
耳が聞こえなくなってから、後悔しても元に戻ることはないので早めの対策が大切です。
ライブ用耳栓なら音質を変えることなく、自然に音量だけを下げてくれるためライブ好きな方はぜひ試してみてください。