自閉症による聴覚過敏にはイヤーマフを付ける
自閉症やストレスなどメンタルの影響によって聴覚過敏に悩まされている方は多くいます。聴覚過敏になると突発的な音や喋り声、生活音などが非常にうるさく感じます。
これらの問題を解決するには騒音を遮断する必要があります。
騒音を遮断するにはイヤーマフが効果的です。私も集中したい時や周りの騒音が気になる時はイヤーマフを使用することがありますが、イヤーマフを付けるのと付けないのではかなり騒音の聞こえ方が変わります。
実際に聴覚過敏で悩まされている方にもイヤーマフを装着することで症状が和らいでいる方もいるようです。
聴覚過敏により音に敏感になっている方もイヤーマフがあればかなり安心感があると思います。
聴覚過敏の原因と症状
聴覚過敏は交感神経が過剰に反応してしまい、必要以上に音に対して過敏になってしまうことが原因とされています。
交感神経が過剰に反応してしまうのにはストレスが大きく影響しています。ストレスを溜めすぎると自律神経が乱れ、身体の様々な部位に支障をきたします。
そんな状態で騒音が聞こえるとより交感神経が反応してしまうため、落ち着いて生活できなくなってしまいます。
聴覚過敏になると耳の奥が痛くなったり、脳がゆれる、音が反響するといった症状がみられます。
ちょっとした音でも過敏に反応してしまうため、次第に外に出るのが億劫になっていきます。
聴覚過敏の人が気になる音
一口に聴覚過敏といっても人それぞれ不快に感じる音には違いがあります。ただ中でも不快な音として挙げられるのが
- 話し声
- 人混みの声
- 金属音
- サイレンの音
- ドアの開け閉め
- 子供の泣き声
などです。
特に低音よりも金属音やサイレンの音など高音の方が不快に感じることが多いようです。また、その日の体調によっても不快感の度合いが異なります。
確かに一歩外に出ると様々な騒音が聞こえるので聴覚過敏の方は落ち着いて外を歩くこともできなさそうです。
イヤーマフとは
イヤーマフとはヘッドホンのような形をしていて耳全体を覆うことで騒音をシャットアウトしてくれます。
イヤーマフは遮音性の高い物だと30dB程度音を小さくしてくれるため、イヤーマフを装着しない状態でうるさいと感じる音もイヤーマフを装着することでかなり小さくなります。
おおよそ普通の会話で60dBほどなので、イヤーマフを装着して30dB音が小さくなれば、夜の郊外の住宅地ほどの静かさに抑えることができます。
イヤーマフはどこで売ってるの?
イヤーマフが欲しいけど、どこに行けばイヤーマフが買えるのはわからない方も多いでしょう。
イヤーマフは主にホームセンターに行けば買うことができます。ただ、店舗によってはあまり種類が置いてない所も多いので一番おすすめなのはネット通販で買うことです。
Amazonや楽天市場で検索すれば、イヤーマフが色々と出てくるので自分に合うイヤーマフを見つけやすいです。
イヤーマフの選び方
イヤーマフを選ぶ上で気になるポイントは
- サイズ
- 遮音性
- 付け心地
- 価格
などです。
サイズに関してはほとんどのイヤーマフは頭の大きさに合わせて調節することが可能なので、多少頭が大きくても問題ありません。
遮音性はNRRという遮音性能を計る数値を基準にするのがおすすめです。大体のイヤーマフにはNRRの数値が書いてあるので、NRR30dB以上を基準に選ぶと良いでしょう。
付け心地は製品によっては締め付けが強すぎて長時間の着用には向いていないものもあります。
ただ、締め付け具合もある程度は調節できるので、自分の頭のサイズに合わせて調節するのが良いでしょう。
価格については大体のイヤーマフは1000円~4000円程度の金額で購入できます。金額的にはそれほど高額ではないので、騒音対策として1つ持っておくと安心です。
おすすめのイヤーマフ
遮音性で選ぶならX5Aが最強
当然イヤーマフを付けるなら遮音性の高い製品を選びたいものですが、現在イヤーマフで最高の遮音性を誇るのはペルター「X5A」です。
X5Aは遮音性能を表す数値がNRR31というかなり高い数値のため、防音性能はかなり高いです。
ちなみにNRR31というのはX5Aを装着すると騒音を約31dB減衰してくれるという意味です。
X5Aはカップの位置を調節できるので頭のサイズに合わせてフィットさせることができます。
あまりきつく締めすぎると耳が痛くなることもありますが、騒音対策にはかなりの効果が期待できるはずです。
ベルター H540A
NRR30と高い遮音性に加えて、ワイヤーで頭のサイズに合わせて調節も可能です。カップ部分はクッション素材でできているため、しっかりと耳を覆ってくれる感覚があります。
子供用イヤーマフ
自閉症による聴覚過敏に悩まされているお子さんにはお祭りや遊園地など騒音が激しい場所ではイヤーマフを装着することでかなり症状を抑えることができます。
外に出かける際も騒音が気になる場所だけでもイヤーマフを装着すれば、かなり安心できると思います。
BanZのイヤーマフはNRR31と遮音性能も高い上に0歳から使用できるため、かなり小さなお子さんでも使用可能です。
イヤーマフと耳栓の併用もおすすめ
より完璧な遮音性を求めている方や、イヤーマフだけだと完全に音を遮断できないという方は、耳栓も一緒に付けるとより遮音性が高くなります。
イヤーマフと耳栓を併用することで、よほど大きな騒音でなければほとんど聞こえないレベルまで音が小さくなります。
イヤーマフだけでは騒音が気になる方はぜひ試してみてください。
まとめ
聴覚過敏は一度なると中々治りにくい病気と言われているため、大変な面も多いですが、イヤーマフを付けるだけでもかなり症状を抑えることができます。
聴覚過敏で悩んでいるお子さんにもイヤーマフを着用するようになってから人込みでも落ち着いて行動できるようになったという話を耳にします。
聴覚過敏で悩んでいる方やお子さんがいる方はぜひ一度イヤーマフを試してみてください。